自宅の電子ドラム、なんだか叩きにくい?写真を送ってもらったら原因は2つでした

「うちの子、家だと叩きにくいって言うんです」

元住吉のドラム教室、ムールドラムスです

先日、キッズコースの生徒さんの保護者の方から、こんなご相談をいただきました。

「自宅用に電子ドラムを購入して家族で組み立てたんですが、子どもが『教室のドラムより叩きにくい』って言うんです。どうすればいいでしょうか……」

おお、それはまず嬉しいニュースです。まず「家でも叩きたい」と思ってくれていることが、講師としては何よりうれしい。ありがとうございます

ただ、こればっかりは言葉だけだと本当に分かりません。「叩きにくい」の中身が、高さなのか、向きなのか、位置なのか、それとも椅子なのか。想像だけでお答えすると、たいてい外します。

そこで、「一度お写真を送っていただけますか?」とお願いしました。

で、届いた写真を見た瞬間、思わず「あー!これこれ!」と声が出ました。原因、はっきり2つありました。

電子ドラム組立セッティング

電子ドラム組立セッティング

原因その1 太鼓の打面が、こっちを向きすぎている

スネアもタムも、見事に自分のほうへグイッと傾いていました。

これ、実はものすごく気持ちが分かるんです。だって、こちらに傾ければ打面がちゃんとこっちを向く。「よし、狙いやすい!」という感じがしますよね。組み立てているときは完全に正解だと思っているはずです。

でも、これが逆なんです。

傾けすぎた打面は、実はとても叩きにくい。理由はシンプルで、スティックで叩くというより突っ込む感じになるからです。

  • スティックが打面に横から突き刺さる形になり、跳ね返らない

スティックというのは、上から素直に落として、素直に跳ね返らせてあげるのがいちばんラクなんです。跳ね返りが返ってこないと、腕の力だけで叩き続けることになって、そりゃあ疲れます。子どもならなおさら「なんか叩きにくい」と感じます。

なので、太鼓の打面はもっと上向きに。平らに近いくらいでほんのちょっとだけこっちに傾いているくらいがちょうどいいのです。

教室のドラムを叩き慣れているお子さんが「家のは違う」と気づいたということは、体がちゃんと正しい感覚を覚えているということでもあります。これはこれで、なかなか立派です

ちなみに、これは大人の初心者の方もよくやります

この「傾けすぎ問題」、キッズだけの話ではありません。大人の初心者の方が自宅にドラムを組んだときやレンタルスタジオに行ってセッティングした時も、かなりの確率で同じことが起きます。

おそらく、人間は「面をこちらに向けたほうが親切」と本能的に思ってしまうのだと思います。テレビの角度を変えるのと同じ発想ですね。気持ちは分かる。分かるんですが、ドラムだけは上向きでお願いします

原因その2 スネアが、ハイハットより左にいた

そしてもう一つ。写真をよく見ると、スネアドラムがハイハットよりさらに左側に置かれていました。

ドラムを叩いたことがある方なら「うわっ」と思うポイントなのですが、叩いたことのないご家族が初めて組み立てるにはまったく分からなくて当然です。説明書にも「ここに置きましょう」なんて親切には書いてありませんし。

基本的に、スネアは体の正面、両ひざのあいだ先あたりに来ます。そしてハイハットはその左側。この位置関係が崩れると、右手がハイハットに届かなくなったり、左手が窮屈になったり、そもそも腕が交差できなくなったりします。

体の使い方が全部ズレるので、「叩きにくい」どころか「叩けない」に近い状態です。よくこれで練習してくれていたなと、逆に感心しました。

写真1枚で、だいたい解決します

今回は、直すポイントの説明と、参考になる画像を添えて保護者の方にお送りしました。組み替えていただいたら、きっと家のドラムも急に叩きやすくなるはずです。

セッティングって、地味なようでいて本当に大事です。同じ人が同じ曲を叩いても、セッティング次第で「うまく叩けた日」と「ダメな日」が生まれてしまうくらいには影響します。プロのドラマーがライブ前にミリ単位で高さを調整しているのも、決して神経質だからではないのです。

そして何より、叩きにくい状態で練習を続けると、上達しずらいです。せっかく家で練習する気になってくれているのに、それはもったいない。

まとめます↓

  • 太鼓の打面は、こちらに傾けすぎない。上向きが基本
  • スネアは体の正面、両ひざのあいだ。ハイハットはその左
  • 迷ったら、写真を撮って見せてもらうのがいちばん早い

キッズコースの保護者の方で、自宅のドラムのセッティングに悩んでいる方は、遠慮なくご相談ください。写真を1枚送っていただければ、たいていのことはその場で分かります。もちろん大人の生徒さんも同じです

「こんなこと聞いていいのかな」というレベルの質問こそ、どうぞ気軽に。だいたい、みなさん同じところでつまずいています。

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ドラムって意外と楽しいかも。そう思ったら、ぜひ遊びに来てください。初めてでも大丈夫です。スティックの持ち方から、そして今日お話ししたセッティングのことまで、ゆっくり一緒に進めていきます🎵

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