元住吉のドラム教室、ムールドラムスです🥁
「女性ドラマーあるある」第3回です。
今回のテーマは、「ちゃんとできてから次へ行きたい」問題。
長年レッスンをしていて、女性の生徒さんに時々感じることがあります。
新しいリズムやフィルインが出てきた時、「まずちゃんとできるようにしたい」という方が比較的多いんです。
ゆっくり確認する。右、左、右、右……「あ、間違えた」止まって、もう一度。
もちろん、丁寧に練習すること自体はとても大切です。でもドラムの場合、「間違えたから止まって確認する」という癖がついてしまうと、あとで困ることがあります。
一方、とりあえず叩き始める人もいる
これは男性の生徒さんに比較的多い気がするのですが、新しいフレーズを説明している途中で、
ドコドコドコドコ!!私「まだ説明終わってません」(笑)
もちろん全員ではありません。慎重な男性もいれば、とりあえずやってみる女性もいます。
ただ長年教えていると、
- 女性は「ちゃんとできてからやりたい」
- 男性は「とりあえずやってみよう」
という違いを感じることがあります。これって何か理由があるのかな?と思って調べてみました。
男女で「フィードバックへの反応」が違うという研究
2016年に発表されたBerlin & Dargniesの研究では、課題を行った人に自分の成績についてのフィードバックを与え、その後の反応や競争への参加について調べています。
その結果、女性は自分自身の成績についての情報に、男性はこれから競争する相手のレベルについての認識に、より反応する傾向が報告されました。
もちろん、これはドラムの研究ではありません。なので、「女性は間違いを気にする」と結論づけられる研究ではありません。ただ、「自分がちゃんとできているか」という情報への反応に男女差が見られた研究がある、というのは面白いなと思いました。

あってるかな
「励まし方」で反応が変わるという研究も
もう一つ、2022年に発表されたLovászらの研究も興味深いです。
オンラインゲーム中に「励まし」や「褒める」メッセージをランダムに表示したところ、女性には励ましがゲームの継続や成績にプラスに働く傾向が見られました。一方、男性では同じ励ましが成績にマイナスに働く結果もあり、「褒める」だけでは明確な効果は確認されませんでした。
特に影響が大きかったのは、その課題に対する自信が低い人たちだったそうです。
これもドラムレッスンとはまったく違う実験なので、そのまま当てはめることはできません。
でもレッスンをしていても、「何を言うか」だけでなく「どう伝えるか」で、生徒さんの反応は結構変わる。これは日々感じます。
でも今回、一番伝えたいのはここ
新しいリズムやフィルインを間違えた時。
私は、間違えたことは、その瞬間に忘れてください!と伝えています。
間違える。
↓
止まる。
↓
どこを間違えたか確認する。
↓
そこから叩き直す。
ではありません。
曲が流れているなら、
間違える → 瞬時に忘れる → リズムに戻る → そのまま叩き続ける。
これが大事です。
なぜなら、ドラムが止まるとバンドが止まるから
ドラムって、実は結構責任重大な楽器です。ギターが一音間違えても、曲は進みます。ボーカルが歌詞を一言間違えても、演奏は続けられます。
でも、ドラムが完全に止まると、バンド全体が「えっ?」となります。
ドラマーが作っているビートは、バンド全員が曲の現在地を共有するための大きな目印のひとつだからです。
ライブ中にフィルインを間違えた。それ自体は大丈夫。
プロだって間違えることはあります。
でも、「あ!間違えた!」とドラマーが止まってしまったら、他のメンバーまで次にどこへ行けばいいのか分からなくなってしまいます。
だからドラマーには、間違えても曲を前へ運び続ける責任があります。これはドラムを演奏する上で、とても大事なことだと思っています。
フィルを間違えた? 捨てましょう(笑)一瞬で過去です
曲を叩いていて、「フィル間違えた!」
となったら、はい、そのフィルはもう捨てる!(笑)
取り返そうとしなくて大丈夫です。間違えた音はもう過去。
次の1拍に戻る。次のリズムを叩く。それだけです。
フィルインを完璧に叩けなかったとしても、次のリズムに「1」でちゃんと戻れた。
私はこっちのほうがずっと大事だと思っています。
だから「フィルだけ練習」では足りません
ここでもう一つ、レッスンでよく伝えていることがあります。
例えば、タカタカ・ドンドン・ダダダダ!というフィルインが苦手だったとします。
すると、そのフィルだけを、
タカタカ・ドンドン・ダダダダ!
タカタカ・ドンドン・ダダダダ!
タカタカ・ドンドン・ダダダダ!
と何十回も練習する。
もちろん、最初に動きを覚えるためには必要です。
でも、それだけでは足りません。なぜなら実際の曲では、フィルインだけが突然空から降ってくるわけではないからです。
必ず、リズム → フィルイン → リズム という流れの中にあります。
大事なのは「入る」と「戻る」、つまりつなげるということ
だからフィルインがある程度叩けるようになったら、私は前後をつなげて練習することをおすすめしています。
例えば、
- リズムを2小節
- フィルインを1小節
- 次のリズムを2小節
ここまでをひとつの練習にする。
すると、
- フィルにどう入るか
- フィルを叩きながら次の「1」をどう感じるか
- フィルの後、どうやって元のリズムへ戻るか
全部まとめて練習できます。
実際の演奏で必要なのは、フィル単体を上手に叩く能力ではなく、曲の流れの中でフィルを使う能力。だからです。
リズムで詰まる場合も同じです
これはフィルインだけではありません。
あるリズムパターンが苦手だった場合も、その1小節だけをずっと練習して終わりにしない。
できるようになってきたら、その前の小節から入る。
そして、その後の小節まで叩く。
つまり、「できないところを練習する」
から、もう一歩進んで、「できないところを曲の中につなげる練習をする」
ところまでやります。
これだけで、実際に曲を叩いた時の安定感はかなり変わります🎯
間違えない人より「戻れる人」
初心者の方を見ていると、一つ間違えた瞬間に顔が、
「あっ!!」となります(笑)。
そして頭の中が、
「間違えた!」
「どこだった?」
「次なんだっけ?」
「先生見てる!」
「わからない!」
となって、完全停止。
でも、間違えた1音はもう過去です。
私は、間違えないドラマーになろうとするより、間違えてもすぐ戻れるドラマーになってほしい。
と思っています。
最初は戻るまで1小節かかってもいい。そのうち2拍で戻れるようになる。
さらに慣れてくると、「あ、間違えた」と思った次の瞬間には、もうビートに戻っている。
ここまでくると強いです✨
丁寧さ+「まあいいや、次!」
女性の生徒さんの丁寧さは、私はとても良いところだと思っています。
- ちゃんと聴く
- ちゃんと確認する
- きれいに叩こうとする
だからこそ、そこにもう一つだけ加えてほしい。「間違えた? まあいいや、次!」です(笑)。
確認するのは、曲が終わってからで大丈夫。
演奏中は前へ。止まらない。戻る。つなげる。
そして苦手なところを練習する時も、その部分だけではなく、前から入って、後ろまで抜ける。
これを意識してみてください。失敗しながら、それでも最後まで曲をつなげられるようになる。
それもドラムの大切な上達だと思っています🥁
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「間違えたらどうしよう」
と思っている方も大丈夫です。
間違えても、止まらず次へ。
分からなくなっても、またリズムに戻ればOK。
ドラムは完璧に叩くことだけが大切な楽器ではありません。
間違えても音楽を止めない。
これができるようになると、1曲を演奏するのがもっと楽しくなります🎵
📍 ムールドラムス(神奈川県川崎市中原区元住吉)


